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はてさて。
無駄に早起きをしてしまったyu_です。


ふと、このブログのカテゴリーについて考えました。
昨日のバナー変更に合わせてね。
このブログって、カテゴリ少ないっすね~。
苦し紛れの健全って何?
ま、いいけれど。


このブログはなんなのだ?(←知るか


イラストとまではいかない。
てか、下手過ぎてイラストサイト語るのも恐縮してしまう…。
はたまた小説とも言えず。
小説って言っても所詮駄文だからね…。
これまた恐縮。
じゃあ何だい?ってなって思いました。


取りあえずガンバろ(←


そのうち見えてくるでしょう。
今はまだ創成期!(←なのですか?


ってことで頑張ります。
駄文投下です。
スバミソ投下。

肝の据わった方はレッツゴー!

てなわけで、続きから駄文です




********

今日は一日、涼しい日だった。



初熱



長い間僕らを悩ませた夏も、最近では随分と大人しくなってきた。
それでも、やっぱりまだ暑い毎日。
そんな中、今日は何だか涼しかった。

「今日は楽しかったよ」

僕の隣を歩く彼女は言った。
空は夕日に包まれて橙色に染まっている。
斜陽は僕らの背中を強く照らして、長い長い影法師を地面に生み出す。
二つの影法師は近すぎず遠すぎず。
仲良く並んで歩いてる。

「僕も。 今度はいつ会えるかな?」

目の前を先に行く影法師を見つめながら僕は言った。

「わかんない。 やっぱり仕事が忙しいから」

君はそう言った。
顔は見えない。
でも、声の調子から少し淋しそうな感じだった。




今日は休日。
僕の横に並ぶ彼女は久々に与えられた休日を謳歌する手段として僕と遊ぶことを選んだ。
特にやることのなかった僕は、彼女からのメールを受け取った時、非常にうれしかったのを覚えている。
いつも嬉しいのだ。
でも、今回は特に嬉しかった。
仕事の合間に打ったのだろうかそのメールは、非常に簡素なものであった。
それでも嬉しかった。
彼女に会えることが。
だがなにより、簡素なメールでも互いの気持ちが通じ合っているような気がしたことが嬉しかったのだろう。
ただ、嬉しかったのだ。




駅前に辿り着いた。
バスのロータリーに備え付けられた時計が指し示す時刻は午後5時を回ったばかり。
家に着くころには丁度いい時間になっているだろう。

「ねえ、もうちょっと遊ぼうよ」

ふいに、彼女が言う。

「うん。 いいよ!」

考えなしに言った言葉だった。
でも、実際に僕も彼女と別れるのを惜しんでいた。
僕の快い返事を聞いた彼女は嬉しそうに微笑むと近くにあったベンチに座り込む。
おいでおいで、と手招きして自分の隣の空いたスペースを軽くたたく彼女。
僕は自然と頬を緩ませるとそのスペースへ腰を下ろした。




近かった。
先ほどの影法師と比較したら二人の間はだいぶ縮まっていた。
彼女は楽しそうに喋る。
僕も負けないくらいにそれに笑って答えた。
すると、ふと彼女が僕の顔を覗き込んで言う。

「ねえ、スバル君。 暑いの?」

なぜ?と聞いたら、服をパタパタさせてるからと返ってきた。
それで気づいた。
僕は無意識の内に洋服を彼女曰くパタパタさせて火照った体を扇いでいた。

「あ、あれ? 何やってんだろ?」
「変なの~。 今日はこんなに涼しいのに」

全くだ、といった風なことを言ったら彼女は吹きだした。
僕も笑った。
でもそれは、自分の中では少しぎこちない笑みだった。
彼女の指摘で気づいてから妙に体が火照る。
彼女が笑えば笑うだけ。
彼女が素敵な笑顔を浮かべれば浮かべるだけ。
胸がザワつく。
妙にザワついて、冷静さが少しばかり失われているような気がする。
少しシドロモドロになっていたかもしれない。
それでも楽しかった。
そして、暑かった。




ベンチに座って彼女と他愛もない会話に花を咲かせてもうだいぶ経った。
彼女はふと、その細い手首につけられた腕時計を覗きこんで言う。

「いっけない。 もうこんな時間だよ!」

僕もつられて彼女の腕時計を覗きこむ。

「あ、ホントだ」
「ごめんね? お喋りしすぎちゃった」





彼女が時計から視線を外し、僕に振りかえってそう言った時だった。
パサリと揺れた彼女の髪に乗せ、ほのかに甘い香りが僕の鼻をくすぐった。





「だ、大丈夫だって! 怒られやしないから」

僕は取りあえず笑った。
でも、心の中は恐ろしいぐらいにザワついていた。
心臓から流れ出る血流がドクンドクンと強く脈打つのがわかったような気がしていた。

「じゃあ、今度こそ帰ろうか」
「そうだね」

僕らはベンチから立ちあがり、目的のバス停へと向かった。
ここの駅からは二人一緒のバスに乗って家に帰ることはできなかった。
だから、自然と二人のうちどちらかの目的のバス停へ行くことになる。
そしてそのバス停は彼女の家へ向かうバス停だった。




「今日はありがと」

もうすぐバスが来る。

「うん。 僕こそ」

僕らは別れの挨拶をそれぞれ交わし始めた。

「また遊ぼうね!」
「うん! それまでお仕事がんばってね!」
「ありがと」

その時だった。




「あ! バス来た」

彼女は急に背後へ振り向き、遠くからやってくるバスを見つめた。
徐々に迫りくる斜陽に照らされたバス。
僕らとそのバスとの距離が縮まるごとに僕の胸は締め付けられた。




「じゃあね」

彼女は笑う。

「またメールするから」

そう言い残すとついにその足をバスのステップへと乗せる。

「うん。 またね!」

僕は笑顔で手を振った。
振りたくもない手を振った。




バスの扉は静かに閉まり、僕と彼女との距離を離していく。
手を振った。
無心に手を振った。
やがて、バスが消えて行ったのを見届けると静かに手を止め、ダラリと下ろす。
そして僕はその手をじっと見つめた。



振るのではなく、繋ぎたかった。



もう少し。
あとほんの少しで良い。
もう少しの間彼女と一緒にいたかった。
この手で、バスに乗ろうとする彼女を引きとめたかった。
彼女の手を握って。




空を見上げた。
次第に藍色へと染まりゆく空を。
初めて味わう妙にほろ苦い心持ちで。





涼しい風がそっと吹いた。






火照った僕の頬をやさしく撫でるように。





そっと…、そっと。





****あとがき****
はい、ってことで咄嗟に駄文書きました。
スバル視点の文章。
どうだったでしょうか?
少しだけ色気づいたスバル君(←ダマレ
なんか、自分の言いたいこと伝わったのかな?って感じです。
まあ、皆さんそれぞれ感想は違うでしょう。
そしてその一つ一つが正解なのでしょうね。

さて、こんな駄文に最後までお付き合いいただいてありがとうございました。
今日はこの辺でお暇いたします。

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